2006年01月27日

インタビュー@ジョブカフェ

昨年末にジョブカフェぐんまに足を運んだ際に、スタッフの方に直接お聞きできた内容を、インタビュー形式でまとめました。

もともとは別件のためだったのですが、せっかくなのでここにも公開しておきます。

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Q
ジョブカフェぐんまは、企業に足を運んで自ら求人を発掘している点に特色があると伺っていますが、その取り組みを通じてお感じになっている点をお聞かせいただけますか。

A
ジョブカフェの中でも、自分たちで求人の発掘まで行っている所はまだ少数です。しかし私たちは、それを行わずにどうして就業支援が出来るのか、という使命感を持ってこの取り組みを続けています。

企業とのつながりは、ゼロから作りました。苦労はしましたが、そうした仕事が、仕事をしながら企業側のニーズを発掘していける仕事だったことに、助けられました。群馬が全国で二番目に高い求人倍率を誇る地域だという地の利もあり、求人の発掘はうまく行っています。

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Q
こうした取り組みは、求職者だけでなく、企業にも役立つものである必要があると思うのですが。

A
自分達ときちんと対話できている企業には、企業のニーズにマッチした求職者を紹介できていいます。その点で、求職者だけでなく、企業のお役にも立てていると実感しています。。

就職しても程なくして辞めてしまう人が増えていますが、その最大の要因の一つが、人間関係です。特に女性の場合は、女性の先輩社員との関係。そこに悩みを抱えた相談を、しばしば受けます。

私たちがうまく対話できている企業とは、その点に関して問題の生じる心配がないかどうか、事前に相談しあうことが出来ています。その結果、いったん入社後しても結局は辞めてしまうという、企業にとっての最大の無駄の一つを減らせていると思います。

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Q
企業との対話を重ねる中で、どんなことをよく感じておられますか。

A
規模は大きくないけれども輝いている企業は、実は多いなと感じています。

その典型が、創業者の跡を次いだ、志ある社長のいる企業。そうした社長さんは、その会社を大きく羽ばたかせてやろうという決意を持って、跡を継がれているケースが多い。会社は必然的に輝いてきます。

そこに魅力を感じる若者も出てきています。例えば、青山学院の経済学部を卒業して、従業員30人のコンニャク会社に就職した学生さんもいました。社長の人間性と将来のビジョンに、大いに惹かれるものを感じたと話していました。

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Q
ジョブカフェには、どんな人が足を運んでくるのでしょうか。

A
半分が、仕事をしていない人です。学生は全体の2割で、転職組の方も一定数いらっしゃいますね。少しでも多くの方に利用していただければ、と思っています。

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Q
その1人1人に、直接相談に乗っておられるわけですね。

A
もちろんです。相談を希望された方には、専属の相談員がすぐに対応するかたちになっています。

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Q
一度新卒採用のチャンスを逃してしまうと、正社員にはなりにくいという現実があるように思うのですが。

A
夜間大学を卒業して28歳ですんなり正社員になれた人や、全く未経験の結婚式業界に30歳で応募し、正社員になれた女性もいます。自分から動き、私たちのような存在を活用していただき、そして就職は縁だと思うことができれば、普通に正社員になれると思いますよ。

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Q
就職活動に関するアドバイスをいただけますか。

A
求人には、顕在求人と潜在求人があります。

企業の採用ホームページに乗っているような情報は、すべて顕在求人です。一方、そうした表立った場所には出てこないけれども、企業が必要としている求人も必ずあります。それを潜在求人と言います。そして潜在求人は、顕在求人よりむしろ多いとさえ言われています。

ですので、働きたい企業が見つかったら、自分から人事の方に直接アプローチしてみることが大切だと思います。企業にとって、その会社で働きたいという意欲を持ってアプローチされることは基本的に嬉しいことであり、人事の方はそれに対応するのがお仕事な訳ですから。

先ほど紹介した、30歳で結婚式業界に就職した女性は、ゼクシィ(リクルートの雑誌)に広告の掲載されていたすべての企業に葉書を送るところから、就職活動を開始されました。そしてそのうち2社からは、なんと直筆の返事が返ってきて、そこから就職のチャンスを手にされました。大げさな言い方かもしれませんが、就職活動にルールはないのだと思います。

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Q
ジョブカフェぐんまの運営体制について教えていただけますか。

A
ジョブカフェ事業を受注した当社(ワークエントリー)の職員8名と、群馬県の職員、雇用能力開発機構からの出向者、で運営しています。

当社の職員8名は全員、相談員をやりつつ、企業にも足を運ぶというスタンスで仕事に取り組んでいます。タテ割にせず、1人1人が、相談の仕事も企業Q
求人の仕事も両方やるべきだというのが、当社の基本方針です。大変ではありますが、正しい方針だと思っています。

多くの学生さんにも、ボランティアとして協力していただいています。

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Q
ジョブカフェ事業自体、期限付きの事業であり、正直なところ、職員の方もそこに不安を抱えておられるのではないでしょうか。

A
確かに、先の見えない仕事なのは確かです。

しかし、私たちスタッフはそのことを理解した上で、自分達に出来ることをやっていこう、この先どこに行っても通用するものを日々の仕事ので身につけていこう、と励ましあい、仕事に精を尽くしています。

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Q
若者に向けて、メッセージをいただけますか。

A
若いうちは、お金ではなく経験に投資してほしいですね。例えば、会社の営業の仕事は、経験と人脈を蓄えるのに一番よい職種の一つだと思います。

また、私自身が、27と37で転職しました。現在40歳です。27で転職した時には、正直言ってどうしたらいいのか、不安でした。

しかし、今はその時代よりもはるかにやり直しが効きやすくなっています。心配するな!と言いたいですね。それでも心配したくなる気持ちもわかりますが、昔に比べれば、やり直したり途中で変わったりするための条件環境は整ってきています。
posted by evergreen at 00:15 | Comment(1) | TrackBack(1) | NPO(仕事・若者) このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
たまごさん、トラックバックありがとうございます。
ジョブカフェぐんまをご訪問されたのですね。
アテンダント業務を学生がやっているのも特徴的ですよね。
最後の「若者に対するメッセージ」と同じようなことをいろんなとこで聞くようになりました。雇用環境は流動化しているのですね。
まだ全然認識できていませんが。
Posted by わかお at 2006年01月28日 07:25
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「ジョブカフェアンケート」から考えました
Excerpt: ジョブカフェって、ご存知ですか?平成15年に国が始めたもので、若者の就職支援をす
Weblog: 神戸初!常識を覆す賃金コンサルタント
Tracked: 2006-01-27 20:58
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